監修:京都大学 小児科 教授 平家俊男先生

●小児ぜんそくって?

喘息とは気道(気管・気管支など=空気の通り道)に、いつも炎症が起きている状態をいいます。
健康な人と比べて、常に気道の粘膜が赤く腫れたり、気道の表面をおおっている細胞がはがれたりしているため、気道が狭くなっています。「喘息」という文字通り、息苦しく喘(あえ)いでいる状態です。

気道の炎症は、そのまま放っておくとアレルゲン(アレルギーを引き起こす原因物質:ホコリ、ダニ、犬や猫の毛など)や風邪が刺激となってひどくなります。
それによって気道がさらに狭くなり、小さな発作や大きな発作が起こります。
ぜんそくは、アレルギー反応で起こります。アレルゲン(アレルギーを引き起こす原因物質)が体に入ると気管支でアレルギー反応が起こり、その刺激を受けて肥満細胞や好酸球が体に害のある化学伝達物質を作ります。

小児ぜんそくは子どもに起こる喘息で、子どもの3〜9%に起こる頻度の高い病気です。
その多くは1〜2歳頃から発症しますが、なかには生後2〜3ヵ月からの例もあります。  
小児ぜんそくの7〜8割は思春期の頃までに症状が弱くなり、治ってしまいます。
しかし大人になってから風邪やストレス、妊娠などをきっかけとして、気管支喘息(成人型)として再発することもあります。