2022.02.28
企業

アストラゼネカ株式会社に対する特許侵害訴訟の提起について

 小野薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:相良 暁、以下、「当社」)は、当社が権利を有する抗PD-L1抗体に関する特許(特許第5885764号、特許第6258428号)に基づき、「イミフィンジ®」(一般名:デュルバルマブ)を販売しているアストラゼネカ株式会社に対し、2月28日に特許権侵害行為に対する差止請求及び損害賠償請求訴訟(訴額約320億円)を東京地方裁判所に提起しましたので、お知らせします。

 当社は、「病気と苦痛に対する人間の闘いのために」という企業理念のもと、世界に通用する独創的な新薬を研究開発する企業であり、知的財産を極めて重要な経営資産であると認識しています。そのため、当社の知的財産権を侵害する行為に対しては、適切に対応を講じることとしており、今回の訴訟提起に至りました。

 当社は、当該治療が患者さんの生命救済に関わることを考慮して、訴訟外においてでもロイヤルティなどを含む適切な対価を支払う旨の合意がアストラゼネカ株式会社となされれば、「イミフィンジ®」の販売差止は求めない方針で臨みます。