平成14年5月15日

世界初の急性肺障害治療剤「注射用エラスポール®100」製造承認取得のお知らせ

 小野薬品工業株式会社(本社:大阪市、社長:松本 公一郎)は、全身性炎症反応症候群に伴う急性肺障害に対する世界で初めての治療剤「注射用エラスポール®100」の製造承認を本年4月11日付で取得しましたので、お知らせ致します。

 全身性炎症反応症候群は、感染症はもとより、手術による侵襲、熱傷、外傷、膵炎などが原因となり全身的な炎症反応を起こす病態で、重症化すると局所的な炎症部位とは直接関係のない肺や肝臓、腎臓などの臓器に障害が起こり、場合によっては死亡することもある疾患です。

 このような全身性炎症反応症候群に伴う臓器障害の中でも特に難治性といわれる肺障害に白血球の一種である好中球から放出されるエラスターゼという酵素が深く関与しており、この酵素が肺に障害を与え、呼吸機能が急速に悪化すると云われています。

 このような患者さんはICU(集中治療室)への入室を余儀なくされ、全身の集中管理下で呼吸機能を補うために人工呼吸器を装着して対処したり、基礎疾患を治療することで原因を除去する以外、効果的な治療法はありませんでした。

 本剤は、好中球から放出されるエラスターゼを選択的に阻害し、低下した呼吸機能を改善することで人工呼吸器の装着期間を短縮させますので、患者さんの人工呼吸器の装着による強いストレスや呼吸器感染症の併発を減少させることが可能となります。
又、人工呼吸器の早期離脱によりICUからの退出を早めることで、医療コストの削減効果も期待されることから、国内はもとより世界的に注目されている画期的新薬です。


小野薬品工業株式会社
広報室
TEL : 06-6222-5551
FAX : 06-6222-2875

注射用エラスポール®100 の製品概要

一 般 名:シベレスタットナトリウム水和物
成分・含量:1バイアル中、シベレスタットナトリウム水和物として100mgを含有
効能・効果:全身性炎症反応症候群に伴う急性肺障害の改善
用法・用量:通常、本剤を生理食塩液に溶解した後、1日量(シベレスタットナトリウム水和物として4.8mg/kg )を250〜500mLの輸液で希釈し、24時間(1時間当たり0.2mg/kg)かけて静脈内に持続投与する。投与期間は14日以内とする。
製造販売元:小野薬品工業株式会社