平成12年4月17日

新規急性肺障害治療薬に関し、イーライリリー社と全世界での開発販売提携に合意

小野薬品工業株式会社は、世界的規模の大手医薬品企業である米国イーライリリー社(Eli Lilly and Company,インディアナ州)と、小野薬品が開発した急性肺障害の新規治療薬であるシベレスタット(エラスポール(R))の開発・製造・販売に関する覚書を締結した。

イーライリリー社は、日本・韓国・台湾を除く全世界でシベレスタットを開発・販売するための独占ライセンスを受ける。その見返りとして、小野薬品は、契約頭金、マイルストーン支払い及び売上に応じたロイヤルティーの支払いを受ける。小野薬品は製造を担当、イーライリリー社は上記3カ国を除く全世界での開発・販売を担当する。イーライリリー社は正式の契約締結後、海外において第II相臨床試験を開始する。

シベレスタットは、小野薬品によって見いだされた世界初の注射用好中球エラスターゼ阻害剤で、国内では既に申請済みである。承認されれば、急性肺障害に対する初の治療薬となる。エラスターゼは、好中球由来の蛋白分解酵素で、急性肺障害などの急性炎症症状において組織破壊や臓器不全に関与しているといわれている。日本で小野薬品が実施した臨床試験の結果から、シベレスタットは、生命を脅かす状態にある急性肺障害患者の症状を軽減し、また苦痛を伴う人工呼吸器や集中治療室から患者を早期に離脱させる可能性が示唆されている。
小野薬品工業株式会社
広報室