研究開発

創薬方針

●創薬手法・研究領域

当社は、これまで脂質や酵素など各種標的に対する作用を持つ化合物をライブラリーとして蓄積し、そのなかから疾患や治療に結びつく薬剤を探し出す「化合物オリエント」という独自の手法で創薬に取り組んできましたが、今後は、この手法を基盤としつつ、医療ニーズの高いがんや免疫疾患、中枢神経疾患を重点研究領域に定めて経営資源を集中的に投入していきます。また、従来の低分子や抗体による創薬を強化するとともに、細胞治療や中分子など新たな創薬モダリティによる創薬にも挑戦していきます。



●オープンイノベーション

当社は、「オープンイノベーション」という言葉が盛んに使われるようになるずっと以前から、さまざまな分野で世界の最先端技術や知見を利用した創薬を推進してきました。
この取り組みを通じた画期的な医薬品の創製をさらに強力に推進するため、創薬研究の現場で経験を積んだ中堅社員が米国と英国の現地法人に駐在し、現地に腰を据えて、有望な大学や研究機関、ベンチャー企業との共同研究を推進するとともに、共同研究先に派遣された当社の研究員が挑戦的な研究課題に取り組んでいます。
2017年度は、スイスのニュリミュン社と神経変性疾患領域における新規抗体医薬品に関する創薬提携契約を、また、カナダのサイクルニウム社とは同社独自の次世代中分子創薬技術を活用した創薬提携契約、さらには米国のシュレーディンガー社と同社独自のコンピューター創薬技術を駆使した新規低分子化合物を創製する創薬提携契約、オランダのメラス社と自己免疫疾患領域に対する二重特異性抗体に関する創薬提携契約を締結するなど、独自技術を有するベンチャー企業との創薬提携活動を積極的に進めました。
今後とも、オープンイノベーション戦略を最大限活用し、がんや免疫制御、中枢神経の重点研究領域を中心に、いまだに医療ニーズが満たされない疾患に対する独創的で革新的な治療薬の創製を目指します。