株主・投資家の皆さまへ

経営方針

(1)企業理念および基本方針

当社グループは、「病気と苦痛に対する人間の闘いのために」という企業理念のもと、いまだ満たされない医療ニーズに応えるため、真に患者さんのためになる革新的な新薬の創製を目指し、積極的な努力を続けています。
また、人の生命に関わる医薬品を取り扱う製薬企業としての責任を深く自覚し、法令遵守はもとより高い倫理観に基づき行動すべく、コンプライアンスの一層の強化に努めています。

(2)ビジネスモデル

当社は、医療用医薬品に特化した研究開発型製薬企業であり、新薬の創製に経営資源を集中しています。持続的成長のためには、限られた経営資源を分散させず、新薬開発に集中させることが必要であると考えています。
自ら革新的な医薬品の創製に挑むとともに、世界中から有望な新薬候補化合物を取り入れて開発を進めていくビジネスモデルを追求しています。

〈自社創薬‐化合物オリエント〉
新薬創製のプロセスにおいて、特定の疾患領域を定めず、生理活性脂質や酵素阻害剤などを重点領域と定め、各種標的に対する作用を持つ化合物をライブラリーとして蓄積し、その中から疾患や治療に結びつく薬剤を探し出す「化合物オリエント」という独創的な創薬手法で、新薬の創製を目指しています。一方で、バイオ医薬品など当社として新しい分野での革新的新薬の創製にも取り組んでおり、現在はがん治療およびそのサポーティブケアの領域を重要な戦略分野と定め、研究を進めています。

〈自社創薬‐オープン・イノベーション〉
さまざまな分野で世界最先端の技術や知見を利用した創薬活動を推進しています。今後も産学連携などのオープン・イノベーション戦略を推進し、国内外の最先端の研究機関との連携を加速することで、いまだ医療ニーズが満たされていない領域における独創的な医薬品や、がん領域での革新的な治療薬の創製を目指します。

〈導入・導出等‐ライセンス活動〉
持続的成長に向けた開発パイプラインの拡充のために、自社創薬に加え、新薬候補化合物の導入にも積極的に取り組んでいます。がん治療およびそのサポーティブケア、糖尿病、ニッチ領域+αなどの疾患領域において、事業戦略性/事業効率性の高い新薬候補化合物の導入を目指します。一方で、自社創製の新薬候補化合物のアジア地域を除く海外展開については、スピードを重視し、開発化合物ごとに、開発・販売能力に優れるパートナーに導出していくことを基本戦略としています。

(3) 成長戦略

持続的に成長していくために、製品価値を最大限に引き出すことで、国内での飛躍的な成長につなげていきます。また、研究開発力をさらに高めて革新的な新薬の創製を目指すとともに、将来の海外事業の拡大に向けて、次のように取り組んでいきます。

<製品価値最大化>
積極的な研究開発活動、全社を横断する部門間連携と人財育成機能の強化により、早期の上市および効能追加取得、上市から最短でのピークセールスを達成していきます。また、製品ライフサイクルのステージごとの環境変化を機敏に捉え、常に競争優位性を担保しうる戦略立案を実現することにより、各製品のポテンシャルを最大限引き出せるよう取り組んでいきます。

<R&Dの変革>
化合物オリエントからの創薬だけでなく、がんなどの重点研究領域を定めて経営資源を集中し、専門性を高め、さらに外部との研究・創薬提携を拡充することによって、ファーストインクラスが狙える独自性の高いパイプラインの充実を図ります。また、医療ニーズの高い分野での革新的な化合物の導入や新技術の獲得にも積極的に取り組みます。

<海外への挑戦>
自社で生み出した新薬を世界中に提供できるよう、特に抗がん剤などのスペシャリティー製品について、海外での自社販売を目指して取り組みます。すでに、韓国、台湾では、現地法人を設立して自社製品の販売を開始しており、今後は欧米での販売活動も 視野に入れて、開発体制などの整備・強化にも努めます。

<企業基盤の強化>
海外市場での事業を拡大し、厳しい企業間競争を勝ち抜くため、企業基盤の強化に引き続き取り組んでいきます。さまざまな環境の変化に対応し、競争に打ち勝つため、人財育成や多様性向上を進めるなど、体制の強化を図っています。さらに、企業の社会的責任(CSR)活動では、「コーポレート・ガバナンス」「革新的な医薬品」「人財・人権」「環境」「公正な事業慣行」「社会」を取り組むべき重点領域として取り上げ、すべてのステークホルダーに対して社会的責任を果たすべく、活動を推進します。